株式会社ajito
代表取締役 常岡 晋太郎 

大阪府生まれ。大学卒業後、CM制作会社に就職。
ユーザーのより近いところで声に応える仕事をしたいと思い、飲食店をつくることを決意。
2006年に株式会社ajito設立。

早速ではありますが、どのような経緯で創業されたのですか?

私はもともと、役者の勉強をしていて、大学のサークルでもクラブイベントなどでMCを行ったりして、常にユーザーに近いところで活動をしていました。
大学卒業後に新卒で入社した会社も、CM制作会社でしたが、自分が関わったものが世に出てみなさんに見てもらえる仕事でしたので、ユーザーのレスポンスが跳ね返って実感できることにやりがいを感じていましたし、「良かった」と喜んでいただけることが嬉しかったんですよね。だから、ユーザーから近いところで、何かを成し遂げていくことにやりがいを感じていました。
そこで、当時よく集まるメンバーとたまに会って、「昔みたいにみんなで集まれる場所があればいいよね」という話になったんです。
そのことをきっかけに、そういった場所をつくりたいと思い、前の会社を辞めることを決意し、みんなのたまり場をつくりました。それが、今の「ajito」です。

「ajito」もユーザーからの声で始まったのですね。
独立することは、もともと考えていたのでしょうか?

独立したかったというよりも、選択肢の一つでしたね。
昔から、物事を決めて進める際に、何かを制限したことがないんです。だから、やりたいことがあった際に、コンセプトが明確なのであれば、自分自身で起業するのが良いという判断になりました。
もちろん起業をするには、コストもかかりますし、雇用をすることにもなりますので、きちんと考えつつ、覚悟を持って進めていましたよ。
経験や知識は必要ですが、実際起業をして走り続ける中でこそ、何よりも経験や知識を得られるものだと思いますので、一番意識しなければならないことは、何があってもやり続けるという覚悟だという点を重視し、進めるようにしました。
今では、自分で選択したことですし、後悔はないですね。選択したことがすべてで、そのままやりたいことが、今のお店づくりにつながっていますので。

そんなお店のコンセプトやこだわりなどはありますか?

そうですね。経営理念でもあるように、「全ての人たち各々に必要不可欠な居場所」を形成し、提供していきたいと思っています。
私自身、飲食のスキルが高い訳でもないですし、その分、人間力が重要だと思っているんです。どんなにスキルがあっても、人間性がないと信頼されないと思っています。
だから、人として当たり前のことをできる人を育て、ハードよりもソフト面を大切にお店づくりをしています。

今後、拡大されていく中で、どのような方と働いていきたいですか?

責任感があり、心遣いのできる人間力を持てる人ですね。私自身もそのように心がけていますし、ご縁があり一緒に働いているメンバーにはそうなって欲しいと思っています。
だからこそ、彼らの目線に立って、継続して言い続けすり合わせることが必要だと思っています。そのように意識し続けることによって、一緒に働くメンバー、むしろ私自身も人間性の厚みが出てくると思いますので。

その中でも、メンバーの方と働く上で、特に大切していることはありますか?

「期待」よりも「信頼」することですね。
そもそも、弊社に入社をして会社を盛り上げていこうという心意気を持ってくれた事に感謝をして、そのメンバーを信頼するという事です。
できないことがあった時に、「なぜできないか?」というよりも、「どうしたらできるのか?
」を考えることが大切だと思っています。
人の価値観は異なりますし、もちろん自分とまったく同じ人間はいませんので、彼ら自身ができるための道のりを一緒に歩んでいくことを大切にしています。
あとは、自己分析をしつつ、奇抜さではなく基礎こそが本質という点を伝えられるようにしていける事を大事にしています。
誰もやらない事を心がけるのではなくて、誰でも当たり前にできる事を、妥協せずやりきる事を心がけるという事です。
私自身、自分の立てた目標を達成するという結果をまだ出せていないからこそ、結果が出せるまで走り続けるのが当たり前だと思い進んでおります。
その上で、もちろんまだまだ未熟ではありますが、少なくとも約12年間会社を経営し続けられた事はその本質を大事にしたからで、それこそが成功につながるという事を示していかなければならないと思っております。

常岡社長が注目している企業や経営者はいますか?

私が学生時代からお世話になっている方々が、まさに起業されて第一線で経営している方々が多く、その方々の人間としてのバイタリティを尊敬して注目しております。
個々で異なりますが、「自分が何をすべきか」や「何をしたいか」に対して、素直に生きてきた方々ですね。また、基本的な物事に対して「できない」という答えがなく、「何とかする」というスタンスで、信念をもって突き進んでいる方々です。

最後に次の一手を教えてください。

ここ2、3年で直営店もプロデュース店舗も拡大していき、ブランド力と共に人材の層の厚さを向上させていきたいです。
創業して既に約12年経ってはいますが、改めて第二創業期としてリスタートをきり飛躍していく意識でいます。
そのために販促戦略の仕組みづくりを強化していきたいと考えています。個に依存し過ぎることなく、「ajito」として集客ができる仕組みづくりですね。
また、その上で心遣いとしての当たり前の事を当たり前に行い、店舗のクオリティをあげリピーターのお客様を増やしていくようにして、双方を強化していきたいと思います。